大丈夫だから…

今日は定期的な訪問診療に加えて、病状に変化があったときなどに要請に応じて診察を行う、往診に行って参りました。

 

ご家族の要請があり訪問させて頂いた方ですが、診察をしても「大丈夫です」「変わりありません」と。

それでも、やはりご家族の「様子が違う」との言葉を頼りに必要と考えられる処置を行ったところ、そのあとで患者さんご本人が「楽になった」と仰っていました。

 

検査機器も十分ではない訪問先で、病院内では当然に出来る検査が出来ないという制約はありますが、それでも客観的な所見、ご本人、ご家族の訴え、医療的な必要性、それぞれを考慮して適切と考えられる医療的な処置や追加の検査、場合によっては高次医療機関への搬送を選択するところにやりがいを感じました。

 

東京大学医学部付属病院

樋渡健悟


明日への活力

たんぽぽクリニックでの研修も2週目になり、2度目、3度目とお会いする患者さんも増えてきました。

 

まだまだ一般的な所見と評価をするだけで精一杯で、今後のプランや次回いつ診察に来るべきか、そして患者さんのバックグラウンドまで同行の先生方に頼りっぱなしですが、今日診察させて頂いた一人の方が「また先生で良かった。来てくれてありがとう。勉強頑張ってください。」と言ってくださいました。

 

たった2回の訪問でこのような言葉を頂けるのも、たんぽぽクリニックがこれまで築いてきた信頼があるからだな、、と思いつつも、それでも覚えていて頂けることがとても嬉しかったです。

明日からの研修も頑張っていこう。

 

東京大学医学部付属病院

樋渡健悟


訪問診療のあいだで

今日は、午前・午後ともに診療に同行させていただきました。

今日でたんぽぽクリニックで研修が始まってちょうど1週間が経ち、徐々に診察などの診療行為にも関わらせていただくようになり、同行したドクターから訪問診療と病院での診療の違いについてミニレクチャーがありました。

 

それらの違いは、大小さまざまありますが、大きな違いの一つとして次の診療までの間隔を決める必要があります。

仮に治療が変更されるとして、病院であればほぼリアルタイムに経過をフォローすることができますが、訪問診療では基本的には次に決めた日程まで場合によってはずっと診る機会がない可能性があります。

 

しかし、訪問診療には特別な場合を除いて週に3回以上の訪問ができない制度上の制限もあります。

そこで診療にどうしても行くことが出来ない期間に訪問看護を組み合わせることや、患者さんからの電話対応に応えるなど、様々な工夫があることを学びました。

 

どんな時に週4回以上の訪問が出来るのか、医療だけでなく使える介護資源には何があるのか、この研修中に整理していきます。

 

東京大学医学部付属病院

樋渡健悟


リフレッシュ

今週も1週間終わりましたが、実は昨日は仕事が終わった後、母校である香川大学の部活に参加してきました!

19時頃から車を走らせ、練習場所である香川県さぬき市にようやく到着したのが21時過ぎ…

 

高松からは高知も徳島も、実は岡山にも1時間ちょっとで行くことが出来るのですが、松山だけは2時間以上かかってしまいます。

同じ四国なのに…と思いつつも、久しぶりに後輩と部活が出来てとてもリフレッシュできました。

 

東京大学医学部付属病院

樋渡健悟


たんぽぽクリニックさんでの1ヶ月を通して

1ヶ月間、本当に有難うございました。

学び多く、楽しく幸せな時間でした。

私は終末期におけるメンタルケアと地域医療を学びたいと思い、たんぽぽクリニックさんで研修させていただきました。

 

この1ヶ月間は予想をはるかに超える、充実した研修でした。

 

診療同行だけでなく、インテーク・退院前カンファレンス・リハビリテーション・マッサージといった他職種の方の現場への同行や、数多くのクルズスを通して、在宅医療については勿論のこと、医師としての在り方や、保険制度・診療報酬についてなど、知っておくべきであるにも関わらず、医学教育や大学病院での研修では習わないことを沢山教えていただきました。

 

毎年20-30人もの研修医に対して、こうしてお時間を取ってくださっていると考えると、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

今後の医師人生において、たんぽぽクリニックさんでの学びを最大限活かせるように、精進して参りたいと思います。

1ヶ月間、本当にお世話になりました。

 

慶應義塾大学病院 研修医

宮川 紫乃


これからの話

いかにしてご本人やご家族と今後のこと、もっと言えば「もしも」のことに備えて話を進めるか。

今日は入院中の患者さんの退院後の生活についてどうするか、また、身寄りの無い方がお看取りになった場合はどうするか、そのようなカンファレンスに参加しました。

 

一人の患者さんに対して、医師・看護師だけでなく言語聴覚士、介護職員、ケアマネ、栄養士、MEがそれぞれの専門領域を活かして話を進める姿は本当にシステマチックで、それでいて患者さん一人ひとりのケースに対して向き合っていて、チーム医療とは何か、大病院とは違った側面から知ることが出来ました。

 

そして、今日のレクチャーはまさに終末期の医療倫理がテーマでした。

 

今まで感覚として「これは侵襲が大きいけど必要な医療」やあるいは「これをすると患者さんは大変だけど治療には必要だから頑張ってもらおう」と考えていたことが、実は倫理指針や原則があることを知り、終末期の治療方針について考え方の拠り所を得た気持ちになりました。

 

参考

『人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン』

『救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン』

 

いずれも検索をすると原文が見つかります。

私自身、救急医療も視野に入れていることもあるため時折目を通そうと思います。

 

東京大学医学部付属病院

樋渡健悟


お看取り

今朝、ある患者さんのお看取りに立ち会わせていただきました。

 

この一か月間、自宅での看取りについて沢山お話を伺っておりましたが、現場を見たことがなかったため、なかなかイメージが湧きませんでした。

 

やはり、百聞は一見に如かず。「納得のいく最期」の形を実感いたしました。

慣れ親しんだ場所で、ご家族に見守られる中、笑顔で「有難うございました」が生まれる現場でした。

 

 

昨晩、松山で大好きになったレストラン「UGGLA」へ向かう途中にて。

タクシーの運転手さんが「たんぽぽクリニックは有名だよ。私の祖父も最期を診てもらった。看取りのパンフレットももらってね。あれがなかったら、何が起こるかわからなくて慌てていたから、流れを事前に知ることができてよかった。たんぽぽクリニックは最高だよ。」とおっしゃっていました。

私は1ヶ月だけたんぽぽクリニックにいた身ですが、何だかとても嬉しくそして誇らしく思いました。

 

慶應義塾大学病院 研修医

宮川 紫乃


患者さん、家族は不安でいっぱい

大学病院の診療を行っている中で、これまでも多くの「家に帰りたい」「出来ればお家に返してあげたいが面倒見れる自身がない…」という患者さん、ご家族に出会いました。

 

以前から在宅診療について存在は知っていましたが、在宅診療で何が出来るのか、また在宅診療で必要なことは何なのかということをほぼ知らず、そのような場合でも「まずはお家近くの病院に移動しましょう」として転院調整を行うことがほとんどでした。

 

もしかしたら、研修医1年目の私では気付き得なかった医療的な問題点があり転院が必要なケースであったのかもしれませんが、在宅診療の現場を見た今であれば患者さんの要望を叶えることが出来たのかもしれない、と自問しています。

 

また、本心では在宅診療にしたいと考えつつも、在宅診療のイメージが付かず、自宅で家族をみるということに対する不安が大きすぎて口に出せなかった方もいたのではないかと思いを巡らせました。

 

ただ在宅医療を勧めるだけでなく、病院だからこそ出来る治療、その限界、そして在宅医療だから出来ること、それぞれの利点を知った上で患者さんやご家族の不安を解消し、意思決定の手助けが出来るようになりたいと思いました。

 

東京大学医学部付属病院

樋渡健悟


たんぽぽのおうち

たんぽぽクリニックさんは2016年2月に「たんぽぽのおうち」という入院病床を開設されました。

大きな病院から自宅へ帰る前のワンクッションとしての「在宅復帰支援」、ご家族の負担を軽減するための「一時入院(レスパイト)」、最期のときの辛さを軽減し自分らしく生きるサポートをする「緩和ケア」の3つの安心を提供しています。

 

「自宅での最期を望みながらも、病状の悪化や介護の負担の増大により、入院を余儀なくされる患者さんの受け皿をたんぽぽで作りたい」という想いから、有床診療所が激減している中で、あえて有床化にチャレンジし、在宅療養をより安心に継続するための仕組み作りをなさっています。

 

「たんぽぽのおうち」という名前は「できるだけ家のように過ごしていただきたい」という願いが込められているそうです。

是非ホームページで写真をご覧になっていただきたいのですが、陽の光と木の温もりが感じられる、ほっとする場所です。

病院食がとても美味しく健康的で、食器も白いプラスチック製のものではなく、色とりどりの陶器で、小皿や箸置きなどの小物も充実しています。また、食堂のテーブルやラウンジのソファーなどの家具もとても素敵で、空間作りの大切さを感じます。

 

いつか私も温かい場所を作りたいです。

 

慶應義塾大学病院 研修医

宮川 紫乃


「またここに戻りたい」

今日、患者さんから聞いた中で一番印象深い言葉です。

 

本日は、訪問診療への同行だけでなく、緊急の往診にも同行させて頂きました。

今まで自宅で落ち着いて暮らしていた方でしたが、前回急性期の病気を発症以降元気が無くなっている方でした。

 

今まで大学病院で診てきた多くの患者さんたちは、「病院でしっかり治療をしてお家に帰りましょう」と説明することがほとんどでしたが、今回は「病院で治療を行いますが、場合によってはお家に帰れない可能性もある」と厳しいお話もしなくてはなりませんでした。

 

しかし、それでもお家に元気に帰ることを目指して入院する患者さんを見送ったご家族の姿や、入院が決まりつらそうな表情をされていた患者さんご本人がこれまでの主治医である永井先生を一目見るや笑顔になり、「頑張ります」という姿を見て、患者さん本人だけでなく家族からも信頼される医師になろうと再度決意しました。

 

まだまだ研修は続きますが、日々の診療を丁寧に積み上げて参ります。

 

東京大学医学部付属病院

樋渡健悟


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