理解を深める

研修23日目。

緩和ケアについての講義、在宅医療制度についての講義がありました。

 

緩和ケアの講義では、緩和ケアの定義から、オピオイド、鎮痛補助薬の使い方まで、詳しく教えて頂け、とても勉強になりました。

 

私は4月から産婦人科にすすみます。

産婦人科ではターミナルの患者さんもたくさんいらっしゃり、鎮痛に関する知識はとても重要になってくるので、これからも日々復習し、理解を深めていきたいと思います。

 

午後は、在宅報酬算定に関する講義がありました。

 

報酬算定について勉強したのが初めてだった私にとっては、とても複雑で難しい内容でした。

しかし、講義はとてもわかりやすく、ところどころ症例を用いながら復習もできたので、とても勉強になりました。

 

これまでは、保険制度の話を患者さんに質問されても、何も答えられず、ソーシャルワーカーさんにお任せしてしまっていた部分が多かったですが、これを機に、最低限の知識は少なくとも身につけ、簡単なことには答えられるようになりたいと思います。

 

慶應義塾大学病院研修医

岡 愛実子


看取りの覚悟

研修22日目。

今日、訪問させていただいた患者さまのご家族で、自宅での看取ることを決めたものの多少の不安を抱えている方がいらっしゃいました。

 

息を引き取る瞬間に誰もいなかったら自分を責めてしまう、でも自分も体力的にきついところもある、と苦悩されているご様子でした。

 

しかし、一緒に同行させていただいた先生が「息を引き取る瞬間は誰も看ていなくても、それはよくあることなんです。それよりも、今一緒にいれる間に昔話をしたり好きな音楽を流したり、感謝の言葉をかけたりしてあげてください。」とおっしゃると、患者さんのご家族は、表情が和らぎ、「その言葉を聞けただけでずいぶんと気持ちが楽になりました。」とおっしゃていました。

 

一旦は「死」について理解し、自宅で看とる覚悟をしたとしても、何度も不安を感じてしまうのは、当然のことだと思います。

そのような時に、介護者の方の気持ちを楽にしてあげられるような一言をなげかけられるような医療者の存在は本当に大切だと感じました。

たんぽぽクリニックの理念研修で教えて頂いたことを実際の在宅医療の現場で経験できたことはとても貴重でした。

印象深い一日となりました。

 

慶應義塾大学病院研修医

岡 愛実子


診察の重要性

今日は、往診に伺うのが2回目の方がいらっしゃいました。

 

前回も発熱にて伺い、抗生剤を始めましたが再発熱し、今日も伺うこととなりました。

小児や御高齢の方はご自分の症状を言葉では伝えられない方が多いので、経時的に症状・所見を診ていくこと、身体所見を正確にとることがより重要になってくることを実感しました。

 

また、クリニックから少し離れている山の中の集落のお家にも伺いました。

僻地というわけではないですが、クリニックからも距離がある場所であり、何か状態が変化しているときに急性期病院を受診した方がよいか即座の判断が必要となってくると思います。

 

日頃の安定している時の状態をしっかり把握できていること、診察を正確にできることにより少しの変化を見逃さないことがより重要となることを改めて実感しました。

 

帝京大学医学部附属病院 研修医

治山 芽生


強固な協力体制を

今日は2回目に訪問させていただいた方が何人かいらっしゃいました。

御家族が覚えていてくださって嬉しかったです。

 

御高齢の奥様が介護されている方のお宅にも再度訪問させていただきました。

患者さんが楽なように、御家族が介護しやすいように、看護師さんがオムツの使い方の工夫を教えたり、患者さんが足を伸ばして快く過ごせるように、お部屋の模様替えをみんなで考えたりしました。

 

医療を行うだけでなく、患者さんが少しでも苦しくなく過ごせるよう、介護される御家族の負担が減るように、患者さんと御家族に関わる全ての医療者で協力して案を出し合い、一緒に考えることが非常に重要であることを、改めて実感しました。

 

帝京大学医学部附属病院 研修医

治山 芽生


緊急か否かの判断

研修19日目。今日は1日同行させていただきました。

 

患者さんの1人から、尿閉となり、お腹がはっていると連絡が来て、大急ぎでその患者さんのところへ向かうと、尿道カテーテルの先端が血栓により詰まってしまっていて、膀胱緊満感、疼痛も認めており、とてもつらそうな様子でした。

 

すぐに尿道カテーテルを抜去し、膀胱洗浄をしたことで、症状は緩和されたようでした。

 

普段は多くの方が比較的落ち着いているものの、今回の患者さんのように一刻をあらそう処置を必要としている方もいるなか、誰が早急の対応が必要で誰が安定しているかを正確に素早く見極めることはとても大切なことであり、在宅医療を行う全員が身につけなければならないことなのだと改めて感じました。

 

このようなことはどの診療科であっても身につけておかなければならないことだと思うので、私ももっと精進していかなければと感じました。

慶應義塾大学病院研修医

岡 愛実子


俵津診療所

研修18日目。1日俵津診療所で勉強させていただきました。

 

8時半頃にはすでに多くの患者さんが来られていました。

みなさん、誘い合って車で一緒に来たり、バスで来たりするそうです。普段、外来に行けるような方でも、いざ自宅から外出するのが困難となったとき、外来で通院していた医療者と同じ人々が担当してくれると思うと、かなり安心できるのだろうなと感じました。

 

実際に、診療所から40分ほどのご自宅でつい最近お看取りをされたご自宅へ伺いグリーフケアに参加させていただきました。

 

慶應義塾大学病院研修医

岡 愛実子

 


多職種連携の大切さ

今日も1日診療同行でした。

 

初診の方のところへ伺い、初めて多職種のカンファレンスに参加させていただきました。

 

患者さん御本人と御家族の希望を中心に、サービスのスケジュールや薬・食事についてなどを話し合っておられました。

保険の種類や看護師さんが常駐しているか否かなどの施設の種類によって受けられるサービスが異なってくるため、在宅医療や介護保険などの知識を共通の認識として全員が持っていることを前提に、患者さんと御家族が快く過ごせるよう、希望にできる限り添えるように、多職種で密に連携をとっていく非常に重要であることを、改めて学びました。

帝京大学医学部附属病院研修医

治山 芽生


訪問入浴

研修17日目。午前午後は診療同行、お昼に訪問入浴を見学させていただきました。

 

「訪問入浴」という言葉は聞いたことがあったものの、実際に誰がどのように入浴させるの見たのは初めてで、想像していたものと全く違ったので大きな衝撃を受けました。

なんと、患者さんのベッドの隣に浴槽を組み立て、患者さんが入浴するための身支度をととのえるまでにかかった時間はたった数分でした!

 

その後はゆっくり患者さんの頭や体を洗いながら患者さんが好きな曲をみんなで歌いました。

患者さん自身もとても大きな声で、しかも振り付けまで添えて楽しそうに歌っていらっしゃいました。

入浴後、「今日はいっぱい歌ったなぁ!」と嬉しそうな表情を浮かべていらっしゃり、私まですごく温かい気持ちになりました。

 

「入浴は人間の尊厳だと思う」と訪問入浴の方がおっしゃっていて、入浴時の患者さんの楽しそうな笑顔をみると本当にその通りだと思いました。

急性期の病院ではぜったいにできないとても貴重な経験ができ、とても勉強になりました。

慶應義塾大学病院研修医

岡 愛実子


御家族の支えになること

今日も1日診療同行でした。

 

御高齢の奥様が旦那様の介護をされているお家に伺いました。

御本人の状態も安定されていないようでしたが、御家族もだいぶ疲れていらっしゃる様子でした。

御家族は御本人の自宅療養の希望を叶えたい気持ちと、ご自分の体力と何もできていないのかもしれないという無力感に葛藤されているようでした。

 

訪問看護やヘルパーさんなど助けてくれる方がいることや病床でのレスパイトなど、体力や気持ちがつらいときに力を借りる手段があること、を先生がお話されていました。

つらいときは助けてあげると言っても具体的な内容がわからないとどのようにお願いしてよいのかわからない方も多いと思うので、このように具体的な手段をお話することが必要であることを学びました。

 

在宅医療は、支えてくれる御家族がいるからこそ患者さんはお家で安らかな生活ができるのであると思います。

先生方や看護師さんは必ず御家族にも何か1言声をかけられており、その度に御家族と一丸となって医療を行っていることを実感します。

 

御家族が1人ではないと少しでも安心してもらえるよう、一緒に問題に立ち向かっていくことが非常に大切であると改めて感じました。


 

帝京大学医学部附属病院 研修医

治山 芽生


医療資源の活用

研修16日目。一日診療に同行させていただきました。

 

これまでも同行するたびに感じていたことですが、松山にはグループホームをはじめとする施設がたくさんあり、とても驚いています。

東京や地元の福岡にもきっとたくさんあるだろうとは思いますが、普段の生活のなかではなかなか気が付くことができませんでした。。また、このような施設は入居者さんにとっても医療者にとってもとてもいいことがたくさんあると思います。

 

入居者さんはプライベートも保ちつつ他の入居者さんと過ごすことでコミュニティの輪が広がり、寂しい思いを少しでも減らすことができ、医療者は1ヶ所でたくさんの患者さんをみることができ、お話することが難しい方でも施設職員の方に様子を伺うこともできます。

 

超高齢社会である日本では、核家族化もすすむなか、過ごす場所の一つとして施設を充実させていくことは、必要不可欠なことであり、これからもこのような施設が増えていけばいいなと思いました。

 

また、午後に緊急で往診に伺ったケースがありました。

突然腰痛が出現し、患者さんはかなりつらそうにされていました。

近くのクリニックでレントゲンを撮ることになったのですが、その時、私は、どのようにして痛みで歩けない患者さんをクリニックまで連れていくのかわかりませんでした。

しかし、そんな時にあるのが介護タクシーでした。

 

結果として、その患者さんはストレッチャーでクリニックまで行くことができました。

これまで介護タクシーの存在は知っていたものの、病院から自宅まで帰るときにしか使用しているのを見たことがありませんでした。

介護福祉施設や介護タクシーなど、たくさんある医療資源について知るだけではなく、活用できるようにならなければならないと痛感した一日でした。

慶應義塾大学病院研修医

岡 愛実子


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